2005年4月、日本内科学会を中心とする8学会(注1)から構成される診断基準検討委員会が発表したメタボリックシンドロームの概念は、
メタボリックシンドローム (Metabolic Syndrome) とは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態。
要するに、動脈硬化の危険因子である「肥満」「高血糖」「高脂血症」「高血圧」を複数併せ持った状態を指す。
WHO、アメリカ合衆国、日本では診断基準が異なるため注意を要する。以前よりシンドロームX、死の四重奏、インスリン抵抗性症候群などと呼称されてきた病態のこと。
動脈硬化が進むと、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞など、命に関わる重大な病を引き起こしやすい。また、命が助かっても後遺症により第一線を退かなければならないなど、個人はもとより社会的な損失も甚大である。
それぞれ単独でもリスクを高める要因であるが、メタボリックシンドロームの定義を満たすと相乗的に動脈硬化性疾患の発生頻度が高まるため、ハイリスク群として予防・治療の対象とされている。
特に内臓脂肪の蓄積が問題視されており、男性のリンゴ型肥満、女性の洋ナシ形肥満に対して注意が呼びかけられている。
平成16年度国民健康・栄養調査では、04年の時点で、40歳以上の成人5700万人のうち、有病者数は約940万人、予備群者数は約1020万人とされている。
自覚症状がなくても、早めに肥満など、上記のリスクに対する対策が必要だ。
しかし、日本の中年男性の半分近くがこの「シンドローム」またはその予備軍に該当するものであり、果たして「疾患」として扱うのが妥当であるかどうか議論になっている。
(注1)
内科学会、動脈硬化学会、糖尿病学会、肥満学会、高血圧学会、循環器学会、腎臓病学会、血栓止血学会の8学会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』